デング熱。 蚊を媒介とする感染症。
 
と聞くと、何やら恐ろしい病気のようですが、熱帯の南の島にはたいていどこにでもあります。
http://www.forth.go.jp/tourist/kansen/09_dengu.html

クック諸島では5-6年毎にはやるようで、今年は私も夫も隣人も同僚も友人も、かなり周りでかかった人がいました。
デング熱にかかるまでは、日本人の血はまずいんだよー、とか、東洋の神秘とか、豪語してたので、私がデング熱でダウン、と言うと驚いていた人も多かったです。トホホ。

予防方法は、蚊に刺されないことなんですが、たくさん刺されたからと言って感染するわけではなく、感染された蚊に刺されたら、たった一刺しで感染するわけです。熱帯の南の島で、蚊に全く刺されないなんて、まず不可能。

クック諸島厚生省は、デング熱発病者が発見されると、国中に警告を出し、デング熱患者の急増にともない、各家庭の訪問調査を行いました。
厚生省スタッフが、1件1件家を訪問し、蚊の産卵できるような場所がないかをチェック。結果を住民に報告。
蚊は水が溜まるところに産卵するので、庭がきれいに整備されていれば蚊はあまり増えないと。
空き缶とかプラスチックバッグとかが庭に放置されていると、雨水が溜まり、蚊が産卵するわけです。
また、芝刈りをサボってジャングル状態に放置しているところにも、蚊が湧きます。
この訪問調査は、蚊の削減だけでなく、クック諸島全体のクリーン度にも貢献したと思います。

このような地道な訪問調査を繰り返し行ったおかげで、デング熱はどうやらおさまったようです。