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アイツタキラグーンで、マッコウクジラの死体が発見されました。
体長14mもの巨体です。
マッコウクジラは、午前6時に発見され、午後7時には村中の男性約50名総出で、午前11時、4時間の格闘の末、ようやく浜まで引き寄せました。
さて、ここからがもっとたいへんです。
アイツタキ島中の重車両総出で、7時間かけて地中に埋めました。

死体は、2年後には、素晴らしい肥料となり、骨と歯は彫刻用に掘り起こされます。
特に、マッコウクジラの歯は貴重品で、1歯$350~$5000の価値があります。
フィジーのある島では、土地の売買をマッコウクジラの歯でするというから、その価値がうかがえます。
とはいえ、アイツタキではマッコウクジラの歯では土地は買えませんので、村の人々のおこずかいになる程度でしょう。

クック諸島のクジラ回遊シーズンは7月~10月です。
クジラウォッチングで人気のザトウクジラにばかりスポットが当たりますが、コビレゴンドウ、ミンククジラ、マッコウクジラもいます。
ザトウクジラと違って、派手なパフォーマンスがないので、一般の人が見る機会はまずないでしょうが。
たまに、迷いクジラがラグーンに入り込んだり、座礁したりすることがあります。

去年、ラロトンガラグーンで、迷いクジラが発見されました。
残念ながら、救出隊が出動したときには既に衰弱しきっていて、救出作業中に死亡。
科学調査のための検体を採取後、残りの肉は村の夕食になりました。

死因がわからない動物を食べるのは恐ろしいと思うのは、私だけでしょうか?
ラグーンに迷い込んだ時点で、何らかの病気の可能性が高いと思うのですが。
通常はラグーンに迷い込むなんてありえないのですから、寄生虫とか、神経系にダメージがあるとか。。。実際のところ、私は素人なので、全くわかりませんが。
クジラ肉を食べて病気になったという噂を聞かないので、大丈夫だったのでしょう。

ちなみに、私はその頃ちょうど日本に里帰りしていて、後から聞いた話です。
私を探していた人が結構いたみたいですよ。
【クジラ肉の調理法を教えて】って。。。。。