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クック諸島、いや、ポリネシアを代表する伝説の彫刻家、マイク・タビオニ氏主宰の、カヌーカービングプロジェクトのセレモニーが開催された。

ポリネシアに先祖代々伝わるカヌー彫刻技術を後世に伝える、また、観光促進のためにも、マスター・タビオニが指揮をとった。
ポリネシア人は、カヌーで自由自在に南太平洋を航海し、北はハワイ、東はイースター島、南はニュージーランド、と、広大なポリネシア三角形を形成した。
カヌーの造形技術も素晴らしいが、その航海技術は世界一かもしれない。

クックではカヌーのことをVAKAという。ポリネシアでは一般的な舟である。片側にアマと呼ばれる浮きがあり、波に乗れるようにデザインされている。
ちなみに、VAKAは、ニュージーランドではWAKA、タヒチではFAKAと呼ばれているらしい。

マスター・タビオニ氏は、レジェンドとも呼ばれる彫刻家であるが、イベントには精通してないらしく、1時スタートのはずの式典が、2時半になってしまった。
また、10艘のカヌーが参加の予定だったが、アイランド・タイムか、結局間に合ったのは7艘。
しかも、その7艘も、伝統的な美しい彫刻が施されるはずだったが、間に合わなかったようで、彫刻が成されていたのは、マスター・タビオニ氏のカヌーだけだった。残念。
次回、開催する場合は、もう少しスケジュール管理をしっかりしてほしい。本来、ポリネシアカヌーには伝統芸術の彫刻が施されているもであり、プロジェクトはアートフェスティバルにもなりえたのに、本島に残念である。

それでも、釘も使わず、伝統技術を駆使して丸太の木から彫って造り出したカヌーは美しく、次々とVAKAが入水するアヴァルア港は、50年前に戻ったかのように見えた。

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