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クック諸島には、毒蜘蛛、毒蛇、肉食獣等の危険生物(人間を除く)はいない。
きわめて安全な国である。
なのに、私は2週続けて自然生物により、負傷してしまった。

1.ヤシガニ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%82%B7%E3%82%AC%E3%83%8B

まず、普通に観光に来ただけではお目にかかれない、とっても希少なヤシガニ。
私自身、ラロトンガ島でのヤシガニは絶滅したものと思っていた。
どうやら数年前のバウンティベイ号の無人島クルーズ時にラロトンガに連れて来られたヤシガニの子孫が存在するようである。
http://kanadive.net/bountybay.html

その夜、私は海辺の友人の家でお酒を飲んでいた。
酔いも回って、ヤドカリレースをしようということになり、各自早そうなヤドカリを捕獲。
大きなヤドカリと思って私が捕獲したのは、ヤドカリではなく、ヤシガニだった。
ヤシガニは、小さいときはヤドカリのように貝を背負っている。
楽しいレースになるはずが、とんでもない惨事になってしまった。
ヤシガニは、私の指をその大きなハサミでがっちりと掴み、私は悲鳴あげた。酔いは覚めた。
夫はヤシガニを私の指から離そうとし、ヤシガニを引っ張った。逆効果。私は更に悲鳴をあげた。
ヤシガニのハサミはさらに深く私の指に食い込み、今にも指がちぎれんばかり。
苦肉の末、友人が園芸鋏を持って現れた。
私の指をちょん切ってしまおうというのか?! 
私は青ざめたが、ヤシガニに指を切られるのも園芸鋏で切られるのも、結果は同じ。

そこに、救世主登場。彼は北クック諸島マニヒキ島出身の若者。
夫が、ヤシガニに指を挟まれたんだ!と言うと、彼はヤシガニをひっくり返し、目にも留まらぬ早業でヤシガニを貝から出してしまった。と思ったら、ヤシガニはものすごい速さで茂みの中へ消えていった。
彼がいなかったら、本当に大惨事になっていたことだろう。私は運がいい。
指はしばらくの間麻痺していたが、今では内出血と擦り傷しか残っていない。

恐るべし、ヤシガニ。


2.カニ 種類は不明。ガザミのような姿形。真っ赤な目玉が凶悪な雰囲気を醸し出す

この日、すっかり潮が引き、普段は海底の磯が陸上になっていたので、磯歩きをしていた。
そこで、漂流した網を発見。そこにはこぶし大のカニがいた。網にからまり、身動き取れないようだ。
死んでいるのかと思ったが、かすかに動いている。
かわいそうに思った私は、カニを助けてあげようと思ったそのとき。
弱りきっていると思ったカニは、その鋭いハサミで私の指を掴んだ。 またか!
私は冷や汗をかいた。周りには誰もいない。
海水に入れば指を離して泳ぎ去るかと思い、しゃがみこんで指を海水につけたが、これが逆効果だった。
カニは身を翻し、岩陰に隠れ、私の指をさらに強く掴み、ひっぱりこんだ。
カニとの持久戦。 心なしか、潮が満ちてきているような気がする。
指を失うのが先か、潮が満ちて溺れ死ぬのが先か・・・?

そこに、救世主登場。一緒に磯歩きしていた飼い犬のタツ。
私の状況に気づいたのか、遥か先を歩いていたのに、私の元に駆けてきた。
得体の知れない黒い陰に慄いたのか、カニは私の指を離して岩陰に隠れてしまった。
しかし、カニの体は網にからまったままである。
私は網を引いてカニを引っ張り出し、リベンジのごとく、網ごとそのままそのカニを持ち帰った。

ガザミの味噌汁はめっちゃうまいんやから!

帰ってよくよく見てみると、見た目こそガザミに似ているが、真っ赤な目玉が強烈に凶悪で、食べるのをためらわれた。食べたら呪われそう、いや、あたりそうで。
結局、心優しい私は、ハサミで網をカットし、カニを逃がしてやった。

今でも爪に内出血、指には小さな穴が開いている。

3.ツパ
写真のカニは、ツパという。写真は6年前にアイツタキで撮ったもの。
1・2の経験をしてしまった今、絶対にカニには二度と触りません。

ツパのネタは、【クックの食べ物】で以前ブログで紹介した。
ツパも、ラロトンガでは全滅したと思っていた。しかし、2の事件の同じ夜、ツパを発見したのである。
夜中、車の運転中、何かが道路に。思わず私と夫は声をあわせて【ツパだ!】。
夫が【どうする~?】という視線を送ってきたので、私は【もうええわ。カニはしばらくかんべんして。】
ツパを車で轢かないように、注意深く運転して、その場を去った。

クックを訪れるみなさん。
くれぐれも甲殻類には気をつけてください。