土の中で食材を蒸すというだけの調理法で、ウムカイと呼ばれます。
イカマタは何度も記事に登場しているのに、書庫にウムカイが無いとは、なんという不覚!
さて、郷土料理ウムカイですが、その作り方は、本当に豪快です。
まず、土に穴を掘る。大きさは食材の量によります。
穴の中で火山岩を焼き、程よく焼けたところでバナナの茎・葉を投入。
様々な食材をバナナの葉でしっかり包み、投入。
さらに上からバナナの葉を何枚も重ねて熱が漏れないようにします。
現代では熱効率を上げるために、食材をアルミホイルで包んだり、布袋なんかをかぶせる場合もあるようですが、基本はバナナの葉とヤシの葉のみです。
放置。2-5時間。
穴から食材を取り出して、完成!
食材は、お肉、魚、イモ類、バナナ、タロイモの若葉、地元でとれるものならなんでもありです。
お味の方は、バナナの葉がとてもいい仕事をして、例えようのないアロマな風味が食材にしみこんでいます。
現代では、下味つける場合も多いようですが、調味料無しでも、ちゃんと味がついてます。
ウムカイは、アイランドナイトと呼ばれる伝統舞踊ショウとディナーブッフェがセットになった人気のオプショナルツアーで食べられるところもありますが、その調理過程をデモンストレーションしてくれるツアーもあります。
写真はここのウムカイ。アイツタキのラグーンを見下ろす高台の土地でいただきます。
http://aitutakiculturaltour.com/
ラロトンガでは、こちらで、ツムヌという地酒回し飲み体験と共にウムカイがいただけます。
http://www.atiu-tumunu.co.ck/
コメント