クック諸島滞在記

クック諸島ラロトンガ在住17年の管理人の滞在記。 https://www.facebook.com/Kana-Travel-Cook-Islands-Limited-279682182046959/

2009年07月

2010年7月に、クック諸島マンガイア島で、皆既日食が見られるとのことで、去年末くらいから、カナトラベルへの観測ツアー問い合わせが増えています。

ラロトンガ、あるいはアイツタキで皆既日食が見られるのであれば、それほど難しい話ではないのですが、マンガイア島とは。
マンガイア島には、観光施設がほとんどありません。面積はラロトンガ島とほぼ同じ円形で、人口は500人余りです。(ラロトンガ島は1周32km、日本の徳之島とほぼ同じ面積)
ラロトンガからの定期便は、国内線エアーラロトンガで、週3便。
まあ、基本的には、島の住民と親戚くらいしか訪れない島です。

島の特徴は、火山が隆起してできた島であること。火山岩に囲まれたマンガイア島には、ラロトンガやアイツタキのようなホワイトサンドビーチはありません。
険しい山々が特徴の火山島のラロトンガ島とは違い、マンガイア島の中心は凹んでいます。
また、クック諸島の中では気温が低く、リンゴが育ち、冬には霰が降ることもあるそうです。

先週の日本での日食で、一時的なブームもあるのかもしれませんが、もしこれから問い合わせが増えて返信に追われる前に、ここでお知らせをいたします。

2010年7月の皆既日食前後、マンガイア島に宿泊することは、不可能です。去年から、すでに満室です。
カナトラベルの取り扱いではありませんが、どうしてもと言う方は、以下に問い合わせてください。(英語)
http://www.travelquesttours.com/CookIslands2010/NCIhome.htm


カナトラベルとしては、国内線チャーターによるマンガイア島日帰り、船チャーターによる船上の観測、が、ツアーとして販売できる可能性があれば、発表したいと思っております。
ぶっちゃけ、国内線チャーター、船チャーターとも、機材の不足がネックなのですが。。。。。
http://kanatravel.co.ck/

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毎年、この時期、ラロトンガに大量に群れでやって来る魚がいる。
Selar crumenophtalmus メアジ(ミンタマァーガツン)
【アツレ】という、全長20cmくらいの銀色の魚で、この魚目当てに、港はローカルで大賑わいとなる。

だが、今年から港での網漁は法律で禁止されたので、この風物詩も見ることができなくなった。

と思っていたら、助け合いの精神が強いローカル漁師が船を出して、アツレを大漁に捕獲し、島民に無料で配っている。

こっちの人は、物々交換と言うか、助け合いと言うか、日常的にしている。
隣に住んでいる大家さんも、庭で取れた野菜とか、作りすぎた夕食とか、おすそわけしてくれる。

まあ、そんなわけで、私もアツレのおすそ分けをいただいた。

去年は生で、ショウガとネギでたたきにしましたが、今年は、日本から干物用網かごを購入したので、 一夜干に。

肝心の干物の味のは、当日開きにして食べた方がおいしかった。
一夜干は、湿気が多すぎて、うまく干物にならず、ちょっと生臭さが増したような。。。

次回は天日干しに挑戦です。

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南の島の絵葉書に、よくこういう横に伸びたやしの木がありますよね。

これを、寝椰子、と呼ぶそうです。写真家の高砂淳二先生がそう呼んでました。
このネーミングがなぜかとっても気に入ってしまったのですが、寝椰子という言葉は、いわゆる普通の言葉なのでしょうか・・・?日本を離れて7年以上なので、よくわかりません。

さて、寝椰子です。
もちろん、やしの木は横には伸びません。真っ直ぐ上に伸びるものです。
その証拠に、葉っぱの茂った部分だけ、幹が上に向いているでしょう。

寝椰子があるのは、ビーチです。
いや、ビーチ以外の場所で寝椰子を見たことはありません。
ビーチ以外の場所で、寝椰子になることは、想定しにくいです。
やしの木の根の部分が海水に浸食され、徐々に傾いていき、寝椰子となるのです。
しばらくは、がんばって支えているのですが、やがては自らの体重を支えきれず、倒れてしまいます。

この写真の場所には、かつてたくさんの寝椰子がありました。
つい最近まで、3本はあったと思ってんだけど。。。。。2本になっていました。
手前のやしの木は、既に倒れて水に浸かっています。

残りの2本も、もう時間の問題でしょう。

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本日は、【カナ】を紹介します。

大阪の家庭には必ず【たこ焼きセット】があるように、ポリネシアの家庭には【カナ】があります。

カナとは、やしの実の果肉をすりおろすための道具、です。
ご存知のように、やしの実は球形で、硬い殻に包まれているため、普通のおろし器ではおろせません。
写真では少しわかりにくいかもしれませんが、まな板状の木の板の先に、のこぎりの状の丸い刃がついてます。
写真のように、カナを台(写真はやしの木の切り株)の上に置き、カナの上に座って体重でカナを支え、半分に割ったやしの実の果肉を削っていきます。
少しずつ角度をずらして削ると、きれいに果肉が取れます。
器に少し入っている白いものが、削られたやしの実の果肉です。
これを絞れば、ココナッツミルクが採れます。

ココナッツブラ等、やしの実加工品は、果肉を食べた後の殻のみを使用しています。
http://kanadive.net/coconutbra.htm
http://kanadive.net/coconut.htm

椰子は、生命の木と呼ばれるほど、実、葉、木、どこをとってもポリネシア人の生活に密着しています。
生命の木の話は、また次回に。

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ブログでたまに紹介している我が家の次男、タツの後ろ姿です。
夕日を眺めながら、何を考えているのでしょうか。。。?

ちなみに長男は、猫のBB。何となく女の子扱いしてますが、♂です。

旬の魚【アツレ】を紹介しようと思ったのですが、魚の写真が続くので、次回にします。

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