イメージ 1

クック諸島在住16年目にして、遂に、というか、やっと、アウトリガーカヌーを始めました。

いつやるか?今でしょ! (古くてすみません)

今始めなければ、もう一生しないような気がして、重い腰をあげて初心者セッションに参加しました。

毎年11月にクック諸島ラロトンガで行われる国際レースのVAKA EIVAの記事をはじめ、アウトリガーカヌー関係の記事は、もう何回もブログに書いているので、詳細はWikipediaをご参照ください。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%8C%E3%83%BC

ちなみに、アウトリガーカヌーは、クック諸島では、VAKAと呼ばれています。なので、VAKA EIVA は、アウトリガーカヌーの祭典、とでも訳しましょう。

この初心者セッションですが、いきなり外洋での実戦練習です。
幸い私は、長年スクーバダイビングインストラクターをしていたので、外洋は慣れていますが、多くの人は、外洋というだけで、少しドキドキするのではないでしょうか。
波もあるし、当然ですが、足がつかない。。。落ちたらどうしよう?転覆したらどうしよう?とか、考えるようです。

アウトリガーカヌーは、外洋の荒波でも転覆しにくい工夫の結果のかたちなので、そうそう簡単には転覆しませんが、やはり、たまーに転覆します。(転覆したカヌーを海面で元に戻す方法は、また後日紹介したいと思います。)

転覆してないのに、カヌーから落ちてしまう状況は考えられないのですが、長距離レースの場合は、選手交代のため海に飛び込む必要があるので、泳力は言わずもがな、荒波にもまれながらも自力でカヌーによじ登る能力は必須です。

美しいラロトンガ島を外洋から望み、しばし休憩と思いきや、水に飛び込めとの指示が。
海水の透明度が高いので、真っ青な水の奥の水底の様子がくっきり見えます。水深は15m位のところ。
私としては、もう、水に入りたくてたまらないのですよ。パドリングでからだは火照っているし。
ここぞとばかり飛び込み、いったん素潜りしてから、カヌーによじ登ります。
これが、素足のため、予想以上に腕力が必要でした。(スクーバやスノーケル中はフィンをはいているので、水を蹴って楽々ボートに昇り降りすることができるのです。)
これは、初心者にはかなりきつい試練なのでは?と、思っていたら、案の定、数人の初心者パドラーが手こずっているようでした。
クック諸島の人は、肥満率世界一になるほど、からだの大きい人が多いです。
パドリングは初心者でもすぐにできても、その巨体をカヌーに戻すのは、至難の業。
四苦八苦して、やっとこさ全員がカヌーに戻った時には、拍手喝采でした。

スクーバダイビングを引退して10年近くたち、ほぼ毎日外洋に出ていた日々とは無縁の生活になっていましたが、アウトリガーカヌーセッションに参加することで、外洋に出る感覚を思い出しました。
私の体も精神も、それが、嬉しくてたまらないようです。
初日は、中年運動不足のからだにはかなり堪えて、全身の筋肉痛から復活するまで5日もかかりましたが、2週目は、休憩なしほぼ一時間パドリングしっぱなしだったにもかかわらず、翌日の今日、体調はすこぶる良いです。もうすでに、来週のセッションが楽しみなくらい。すでに、はまりつつあります。

クック諸島ラロトンガ島ダウンタウンのアヴァルア港に位置する、老舗シーフードレストラン、トレーダージャックから、ほぼ毎日、夕方4時半ごろから練習風景が見られます。水平線に沈む夕日をバックにアウトリガーカヌーは、とても絵になります。滞在中、機会があれば、ぜひ、一度訪れてみてください。魚料理はもちろん、クック諸島地ビールもドラフトでいただけます。

https://blogs.yahoo.co.jp/rarotongakana/63746084.html

(写真はVAKA EIVAのレース時のもので、初心者セッションではありません。)